メールレクチャー ver.3

10)今日の大事






今回はちょっとの努力で大きな成果を出すための第一歩として、1日の効果的な過ごし方(仕事の仕方)について、考えてみたいと思います。今まで再三にわたって、無駄排除、無駄取りから大事探しにスイッチを切り替えて下さいとお伝えしてきました。今回はその具体策です。
 最初のポイントは「仕事のしくみ」を捉えるです。今回は「事前にわかる仕事と突発の仕事」、「自分一人でやる仕事と他人と共同でやる仕事」さらには仕事に必要なスキルは「専門知識(ナレッジ)、コミュニケーション、さばき方」の三つある点の確認です。日々の仕事にこの仕事のしくみの要素が着実に反映されていれば成果が出ないほうがおかしいといえます。
 次のポイントは、その仕事のしくみを可視化(記録)することです。そのための道具が今回紹介する「1日の大事シート」となります。このシートは、http://www.jtime.or.jp/wbt/ot/ot1.htm#ot1-1から取り出せます。書き方見本もついていますので、ご活用ください。
 やり方は、1日の仕事の前に5分から長くても10分以内に、このシートの左側を記入してから、一日をスタートして下さい。おどろくほど仕事がはかどると思います。
 1日のスタートは、このシートを作成することです。次は、書き出したコンタクト相手にコンタクト(コミュニケーション)をしてください。この作業を行うと、日中生じるであろう突発が確実に減ります。理由は簡単です。書き出すだけでコンタクトしないでいると、書き出した人の何人かから電話や声掛をされます(突発)。朝一番でこちらから声掛けすると、確実にその突発は減ることになりませんか?また、仕事の60%以上はコミュニケーションだともお伝えしましたが、「仕事をはやくするとは、コミュニケーションをはやくすること」です。その意味でも朝一番でのコミュニケーションは理にかなっています。
 メインは書き出した「本日の処理事項」の中から、その日の一番大事を一つだけ決めることです。正しい大事は何かを考える必要はありません。ポイントは「とにかく1日の大事を決める」です。1日の大事を決めたら、その仕事を実施する時間を時間軸のなかに記入します。時間軸に記入するのは、1日の一番大事な仕事をひとつだけ記入します。つまり、このシートはスケジュール管理ではなく、1日の大事をはっきりさせるシートとなります。時間軸にふたつも、みっつも書き込むと仕事の成果は出にくくなってきます。注意して下さい。一個だけ書くのがポイントです。
 日中はこのシートを持ち歩きながら、手元に置きながら仕事をすると良いでしょう。日中に発生する突発の仕事は右側のメモ欄に書き留めるように使って下さい。これで大事なメモが散逸する危険性を防ぐことが出来ます。
 実践して効果を是非とも実感して下さい。多分、仕事が今まで以上に楽しくなってくるはずです。
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