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モノヅクリ現場とホワイトカラー現場の違いで説明した「大事と無駄」を再度掘り下げてみましょう。 図はパレートの法則です。上位20%の仕事で仕事の80%は達成されるとする考え方の原点ともいえるものです。 しかし、この法則もビジネス現場では曲解されているように思います。それは「無駄排除」です。大事な仕事で達成度が8割だから、先ずは無駄排除という思考回路になっているようです。 ところが大事をはっきりさせていないので、せっかく一番無駄を排除しても、空いた時間をその次の無駄に投下しては全く意味がありません。ですから、無駄排除ではなく大事探しだと、本コースではしつこくお伝えしているわけです。ここまでは観念論に近いので多少のやる気の増大につながるかもしれませんが、いずれカンフル剤としての効果も薄らいでいくことになります。 そこで何時までもこの観念が日々の具体策として定着するような取組みをする必要があります。そのためには観念を具体論にまで落とし込む必要があります。 その具体策は「今日の大事」を決めるです。 一日の仕事に取り掛かる前に、その日の大事を設定してからスタートさせる。 これだけです。 仕事に大事も無駄もあるかと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、とにかく大事を決めることが、「ワーク・ワークマネジメント」の出発点です。私はワークライフバランスの取組みの多くが失敗しているのは、現場サイドで仕事を両極併存し対極にある二つの仕事(ワーク・ワーク)から仕事を見直すワーク・ワークマネジメントが出来ていないためだと確信しています。1日の大事がはっきりするとそれ以外の仕事の対処法や1日の中での無駄も今まで以上に鮮明になると考えています。 今日の大事の具体策は、別途講座でレクチャーしますが、今日の大事をさきがけてやりたい方は、 http://www.jtime.or.jp/wbt/T16/tt16_6.html にアクセスしてください。 また、今日の大事シートは、 http://www.jtime.or.jp/wbt/ot/ot0.htm からダウンロードできます。 |
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