四隅の時間で
タイムマネジメント
■現場レポート

◎2011/10/18発行
 「アナログツールとデジタルツール」

先週臨時のメルマガでご紹介した「魔法のシートデジタル版:J-Timer」は、多くのお問合せと激励をいただきました。
この場をかりて御礼申し上げます。
従来までは紙に書き込む「魔法のシート」(アナログ)のみのご提供でしたが、
これからはパソコン上で入力する「J-Timer」(デジタル)も供給することになります。
そこで今回はそのアナログとデジタルの使い分けについて、レポートしたいと思います。
結論から言えば、どっちが優れているかという論議は不毛な論議ということです。
比較ができない代物です。
両方ともスケジュールやタスクの管理をするという点は同じように見えます。
しかし、表現はちょっと難しいですが、当方の両極併存発想で言えば、
管理しようという意気込みや作業のスタート(はじめ)に重点があるのがアナログツールで、
書き上がったものの(おわり)管理に重点があるのが、デジタルツールといえるのではないかと思います。
「はじめ」は個人が管理すべきことなのでアナログツールは個人だけで使っている分には、ほとんど問題は生じないと思います。
ところが「おわり」は個人だけでは管理ができません。
誰かと共同で行わなければなりません。
つまり共有化が必要ということになります。
アナログツールでの共有化は難しいですが、デジタルツールの共有化は容易です。
アナログとデジタルの機能的な違いから、そう感じるだけでなく、それぞれのツールが管理している内容からも影響を受けているからだと思います。
アナログツールはそのツールを使う個人の気持ちや性格を反映しやすいのに対し、デジタルツールはそれらを一切排除しているように思えます。
アナログツールに書き込まれた内容を見れば、所有者の考えや気持ち(主観性)を推量るのは容易ですが、デジタルツールではその作業(推量る)は至難の技です。
誰が書き込んでも同じように見えます(客観性)。
主観に強いアナログと客観に強いデジタルといえます。
つまり両方大事なので、使い分けをせざるをえないのが現実です。
今回の「J-Timer」はデジタルツールですから、アナログツールの良さを残念ながら持ち合わせていません。
しかし、なるべくアナログツールの良さも吸収しようと開発には心を配りました。
「棚卸」「マンスリー」「ディリー」「一日の大事」「投下時間分析」「実績向上」の計6枚のシートがありますが、シートの左上にプリンターマークが付いています。
入力したものをプリントアウト(アナログ)して、活用してもらうためのささやかな工夫が施されています。
プリントアウトされたものを見ながら考えて(主観)、結論を出して周りに伝える、合意を得る(客観)。
これを繰り返しながら、仕事の処理能力が向上することを、当方のノウハウが皆様の支えになるようにどんどん理論・ノウハウとツールの開発に力を入れたいと思います。
日本タイムマネジメント普及協会

理事長 ―行本明説―


0:ホームへ 1:戻る
2:上へ 3:次へ
Copyright (C) : JTIME