四隅の時間で
タイムマネジメント
■現場レポート

◎2011/8/15発行
 「66回目の8月15日」

私は今年で56になりました。
66回のうちの56回は知っていますが?
実際は50回ぐらいかもですが、先日高校の同窓会が札幌であり、
「敗戦後10年で生まれたんだよね、俺たち。 10年の記憶がないから戦争なんか無関係とか実感がないなあとも思ってたけど、凄いときに生まれたんだよね、じつは・・」
なんて話になりました。
私にも戦争の生々しい記憶はあります。
お祭りとか、人が集まるような映画館の前で、戦争で手足を失った傷痍軍人の方々がアコーディオンを弾いたりしながら、お金を集めていた姿が脳裏に焼き付いています。
子供心でも近づけない怖い雰囲気があったことを思い出します。
正しく私は戦争を知らない子供たちですが、私の世代までは戦争からの時間が短く、生まれる前に凄いことがあったんだ、 とても辛いことがあったんだとは空気で何となく理解しているように思います。
傷痍軍人さんを最後に見たのが、札幌オリンピックの年の夏でしたから、 26回目か27回目の8月15日までの世代は、戦争の残像、残照、残臭を感じることができたかな思います。
多分40才以下の世代は、ホントの意味で戦争を知らない子供たちです。
その方々が今の日本の中核です。
日本の実践部隊です。
いろいろな意味で曲がり角、軌道修正が必要な日本を支える人たちとも言えます。
期待しています。
私は8月15日があるこの国に生まれてよかったと思っています。
多忙な日々の中で、人生や仕事や家族や恋人を振り返る、見つめ直す機会があるこの国が好きです
私もあと何回8月15日を迎えることができるかわかりませんが、持てるノウハウや知識を確実に次世代には伝えたいものだ、是非とも伝えておこうと思う2011年の8月15日でした。

日本タイムマネジメント普及協会

理事長 ―行本明説―


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