四隅の時間で
タイムマネジメント
■現場レポート

◎2011/4/15発行
 「【復興へのタイムマネジメント・セルフマネジメントの導入】提言」

今回は震災復興への提言として「タイムマネジメント・セルフマネジメントの早期導入」をご紹介します。
まず簡単な総括ですが、今回の震災が未曾有の大災害であること。
そのために今までに経験したことのないようなことが次々と起きています。
死者、行方不明者の甚大でかつその実数が把握できないこと、避難所生活を余儀なくされている方々の数も過去に例がないこと、さらにはそれに追い打ちをかけるように原発の先の見えない状況があることなどです。
地震被害、津波被害さらには原発被害と私たちの日常生活は、嵐の中の小舟状態です。
ちょっと小舟の操舵を誤れば嵐の海に呑みこまれる状態です。
震災当初に比べれば、和らいだように東京にいると感じますが、被災地ではほとんど変わっていないともいえる状況です。
まだまだ安心できる状態ではないでしょう。
人間の体に例えれば、体の10分の一以上の部位が深刻なダメージを受けたのと同じです。
つまり並大抵のことでは、ダメージの回復は困難だということだと思います。
そんな状況の中で一番必要なこととは、一人ひとりの個人の力量、パワーを従前よりも拡大、向上させることだと思います。
鉄腕アトムが強いロボットプルートウと戦うために10万馬力から100万馬力に性能向上させたように、私たちも性能向上をせざるを得ない状況になっています。
例えば、計画停電等で労働時間が短くなったり、労働環境が悪化する中で従前以上の生産性を上げなければならない状況に陥っています。
また、計画停電がなくとも、従前以上の生産性を発揮できなければ早期復興は困難です。
ところが、この間に出てきた復興対策の提言のほとんどが、組織であったり社会であったりの取組みの紹介です。
それらの提言を否定するつもりはありませんが、大前提としてそれらの提言の取組みを全うするためには一人一人の力量アップは不可欠だということです。
そんな力量アップなんてやってる場合じゃないと、組織的な提言をされた方々はおっしゃると思います。
しかし、それは急いで料理をしなくちゃいけないので手元にある歯こぼれをした効率の悪い包丁で料理をするようなものです。
一回だけであればそれで凌ぐことも可能ですが、今回は膨大な作業量になることを考えれば、二次災害は必至です。
切れない包丁を使い続けストレスが増大したり、場合によっては腱症炎になって手首が使えなくなるかもしれません。
つまり、包丁を研いで効率のよい状態で作業をしたほうが、はるかに賢い方法です。急がば回れです。
私は、今こそこの国にタイムマネジメント・セルフマネジメントのスキルが必要になったと痛感しています。
そして20年間の積み重ねで、翌日からでも個人の力量を向上させる技術を現在、小協会は持ち合わせています。
昨日よりも今日、今日よりも明日、明日よりも明後日に各自がスキルアップしながらこの難局に立ち向かうとき、早期復興も実現し、何よりも将来の日本の姿も見えてくるように私には思えます。
今回の提言にご賛同いただける個人、企業、組織様には従前と異なる料金体系でノウハウの提供をさせていただく準備もしています。 湾岸署の青島刑事ではありませんが、事件は会議室ではなく現場で起きています。
その事件に携わるのは現場にいる一人ひとりの個人です。
いくら会議室で素敵な案を練っても、現場の個人がそれを実行する技術がなければ、双方に大きなダメージが生じます。
今回の国難を打開する唯一の方法として、個人の絶えざるスキルアップを支援するタイムマネジメント・セルフマネジメントの早期導入をお勧めします。

日本タイムマネジメント普及協会
理事長 ―行本明説―


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