四隅の時間で
タイムマネジメント
■現場レポート

◎2011/3/15発行
 「3.11」

ちょうどこの日は、前泊して福島県白河で既卒3年目以内の就活支援のセミナーの二日目(二回目)を朝から実施していました。福島県内をテレビ会議で結び、白河、郡山、会津、いわき、福島、相馬の6会場100名の若者と楽しく勉強をしておりました。午後2時から投下時間分析の手法をレクチャーし、グループ、各会場で討論をしようとした矢先に、白河会場は新幹線からかなり離れた場所だったにもかかわらず、ゴオーと新幹線の橋脚の下にでもいるような音がして「あれ?」と思った瞬間、今まで経験をしたこともないような揺れに襲われました。
最初は大したことがないと思ったのですが、異常に長時間揺れが続き、どんどん揺れが大きくなってきたので、2階の会場から外に避難することにしました。廊下を歩くときは、時化の際のフェリーで歩くような状態で、とてもまっすぐ歩けるような状態ではありませんでした。
この会場の建物は、当日確定申告の会場にもなっていたので、外に出ると多くの人で中庭はあふれ返っていました。外に出ても揺れはおさまらず、5分近くは揺れていたように思います。30分程度外で様子を見て、落ち着いたようなので、暖を取るために屋内に戻ると停電。更には参加者が全員建物に入ったとたんに、またゴオーという音とともに揺れが生じ、外に避難。
そんなことを5、6回は繰り返したでしょうか。幸い、2階から降りる際に女性が1名、軽く足をひねったのと、あまりに長時間揺れていたのでやはり女性がお一人船酔い症状でダウンした程度で済みました。
セミナー主催者の参加者の帰宅の安全が確保されないので、会場で待機との指示で建物内のロビーでセミナーを続けることにしました。
といっても感想を聞いたり、やりかけだった当時間分析のデータの読み方を伝えたり、気楽が気持ちで私はいたのですが、参加者の若者の様子をみていると、レクチャー会場と変らない目つきで聞き入っている姿に正直びっくりし、感動さえ覚えました。
やっと午後6時半になり、参加者は全員車で会場に来ていたので、解散、帰宅後ただちに主催者に連絡をするようにとの指示で会場を後にしました。
しかし、私は行く当てがないので、主催者の車で震源地に近づくことになりますが郡山に同行し、宿舎を手配してもらうことにしました。が、それが大間違いでした。ホテルはどこもアウト、主催者の会社の施設も電話が不通で連絡が取れず、アウト。結局、郡山駅前の避難所にお世話になることになりました。
郡山市民センターの施設に数百人が避難していました。 新幹線も在来線もアウトでしたが、長距離バスをなんとか確保できて13日の早朝に東京に戻ることができました。
亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、どうも国民の半数近くが被災者ともいえる空前絶後の難局を力をあわせて乗り切りたいと思います。


0:ホームへ 1:戻る
2:上へ 3:次へ
Copyright (C) : JTIME