四隅の時間で
タイムマネジメント
■現場レポート

◎2009/3/1発行
 「管理者研修の復活?」

タイムマネジメント・セルフマネジメントは、元々管理者用のスキルとして開発され、普及してきたものです。仕事は一人ではできないので、二人、三人と人が増えるたびに、その人たちの力を十分に引き出し成果が出るようにするための役割としての管理者がいます。

2002年にNPO法人を立ち上げてから、一昨年までは若手、中堅どころの研修としてのオファーが半分以上を占めていました。

そのために、NPOを設立してから急遽若手用、中堅用のトレーニングコースを開発しました。しかし、昨年あたりから管理者用の研修、トレーニングとしてのご要望がじわじわと増え始め、昨年は管理者研修の割合の方が多くなる結果となりました。

当方から言わせていただければ、健全な状態に戻りつつあるということになります。

若手、中堅社員への研修の背景には、「老い先短い管理者より将来のある若手に投資したい」とか、「OJTが機能していないので、仕事の基礎をトレーニングして欲しい」などの?がつきそうな状況が企業内にあったといえます。

しかし、ここにきて管理者研修が増え始めた背景には、組織員の力を引き出すことができない、または十分に活用できていないなどの現実が人事、労務の方々に目の前の課題として生じて来ているように思います。そして、その原因はリーダーシップの欠如、弱体として結論付けられたのだと思います。

これは、極めて健全な判断だと思います。やならいよりはましですが、若手、中堅にタイムマネジメントのスキルを当方が伝えても、その上司がトレーニング内容とははるかにかけ離れた非効率なマネジメントをしていては効果がでないどころか、若手、中堅は労働意欲を著しく低下させることは間違いありません。

厳しい経済環境になれば、なるほど優れたリーダーシップは必要になります。そのリーダーシップの中核をなすタイム・セルマネジメントの重要性はますます大きくなると思います。本年度は管理者研修の売り込みに力を入れる予定です。


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