メールマガジン「瞬〜またたき」
■今回のワンポイントレッスン

◎2009/4/1発行
□仕事を変えよう□
***タイムマネジメント的問題解決法***

企業のトレーニングコースやコンサルティング活動で、必ず設けるセッション、調査があります。それは、「今のあなたの仕事を進める上での問題点は何ですか?」という質問とその解決策のワークショップ(質疑応答)です。

「上司の指示が不適切」「指示通り動かない、動けない部下」「突発の仕事が多過ぎ」「顧客、営業先がない!」など様々な問題が噴出します。そして私は、必ず次の質問をすることにしています。「問題が全くなくなることはありますか?」。これに対するみなさんの答えはたった一つです。「そんなことは絶対ありえません。いつも何らかの問題が存在します!」です。

つまり、私たちの仕事は、常に何らかの問題(自分にとって都合の悪いこと)と共にあるという現実です。

ですから、問題を解決しようと努力して、取り組むと大変疲れます。また問題が生じることがわかっていますから・・・・・・。

そこで、下図をご覧下さい。これは、問題を解決するというより、問題と上手につき合うという発想です。

 問題が問題たる所以は、その問題により私たちは何らかのダメージ(時間だったり、お金だったり、気持ちだったり)を受けるということです。
そこで解決の方法は三つあります。ダメージが「ゼロ」となるよう対処するか、ダメージが少しでも減るように対処するか、あきらめて何もしないかの三つです。

下図は、ダメージを「ゼロ」にするのではなく、少しでもダメージを受けないようにするための対策を図解にしたものです。

この方法を取るとき、初めて、優先順位の重要さもわかりますし、やってはいけないこと、すぐやるべきこともわかってきます。

●コントロールとアンコントロールの関係
@問題は常に存在する(なくならない)。
Aコントロールできるものとできないものがある。
Bコントロールできないとダメージが発生する。
Cコントロールできない量が多くなると、ダメージも正比例で大きくなる。
D逆にコントロールできる量が多くなると、ダメージは少なくなる。

コントロールできるところが不明確なままの人は多い。

コントロールできるところを明確にする

コントロールできるところを拡大する

ダメージは確実に減る(生産性が上がる)



=「図解 仕事ができる人のタイムマネジメント」東洋経済新報社刊p180より引用=


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