メールマガジン「瞬〜またたき」
■今回のワンポイントレッスン

◎2008/10/15発行
□タイムマネジメントで改善、改革□
***具体的でないと誰も動けない***

いくら立派な言葉で目標を掲げても、実現できずに、絵に描いたモチで終わっては、意味がない。実現するのに最も重要なことは、その目標がリアルで、具体的だということです。

仕事は、自分と他人との共同作業です。自分一人だけではなく、他人にも動いてもらわなければならない。その際、目標が具体的であれば、仕事相手も動きやすい。抽象的な美辞麗句(びじれいく)では、誰も動いてはくれません。相手を動かす、あるいは動いてもらうには、コミュニケーションが大切な手段であることは、すでに説明しましたが、そのコミュニケーションの基本が、目標なのです。  

では、具体的な目標を立てるには、どうしたらいいのか?それは、生産性の方程式の三要素、投下時間と、質、量を明確にすることで可能となります。仕事の期限がはっきりしていないと、行動計画が立てられない。同様に、どのくらいのレベルの仕事を、どのくらい多くやるのかがわからなければ、行動のしようがない。あるいは、「とにかくやってみようじゃないか」と、行動を起こすことはできたとしても、その結果を評価することは不可能です。

目標による管理を導入している企業が昨今、増えていますが、私のコンサルティングの経験から言わせてもらえば、せっかくの試みもうまく機能していないケースが意外と多い。それというのも、生産性の方程式の三要素という、目標づくりの基本を見落としているからなのです。

投下時間と質、量は、自分だけではなく、他人を動かす、あるいは他人に動いてもらうための、基本の要素であり、これを目標に取り込むことで、目標を具体化し、その目標を基に行動計画を立てる。この一連の作業は、みなさんの仕事の成果、生産性を左右する、いわば大仕事なのです。

※よい目標の要素
・リアルで、具体的
・投下時間が明瞭
・質のレベルが明瞭
・量が明確(数値化されている)
     ↓
評価のしやすい目標であること
     ↓
成功、失敗の要因が特定できる
     ↓
修正が容易


=「図解 仕事ができる人のタイムマネジメント」東洋経済新報社刊p156より引用=


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