メールマガジン「瞬〜またたき」
■今回のワンポイントレッスン

◎2008/9/1発行
□タイムマネジメントで改善、改革□
***自分の思いを数字に置き換える***

目標設定―それは自分の思いを具体化することです。あるいは、自分の思いを数字に置き換えることだとも言えます。

企業目標は、その企業のあらゆるビジネス現場で、コミュニケーションの成否を左右するカギとなります。そして、有効なコミュニケーションを成立させるには、“主観”と“客観”の二つの要素をバランスよく包含させなければならないことは、すでにみなさんは理解しているはずです。

“主観”は、目標を策定する人の思いであり、企業目標には、それを策定する社長の思いが反映されていなければなりません。会社を大きくしたい、従業員に豊かな生活を送ってもらいたいという、社長の思いを目標に表現しなければならないのです。“客観”は、その社長の思いを、社員の誰もが共通して認識できる数字など、具体的な表現に置き換えたものです。

表現すべき主観と客観とは、簡単に言うと「社員が豊かな生活ができるように、会社を大きくしたい。そのために当面の目標として、株式を店頭公開するくらいにはしたい。そこで五年計画の一年目の今期は、経常利益の二割アップを目標とする」との文言になります。

「社員が豊かな生活ができるように会社を大きくしたい」というだけでは、具体的に何をすべきか、社員はイメージできない。「二割の業績アップを目指せ」と言われるだけでは、なぜ目指さなければならないのか理解できず、モチベーションも確保できない。

これは、全社的な目標だけではなく、部の目標、個人の目標でも同様です。みなさんが、「今日はいい仕事をしたい」と願うのは大切なことですが、ただ願うだけではなく、「五人以上の新規の顧客セールスする」とか、「一〇件以上の得意先を訪問する」といったように、「いい仕事」を数字に置き換えて目標としなければ、「いい仕事をしたい」という思いは実現できないのです。



=「図解 仕事ができる人のタイムマネジメント」東洋経済新報社刊p150より引用=


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