メールマガジン「瞬〜またたき」
■今回のワンポイントレッスン

◎2008/8/15発行
□タイムマネジメントで改善、改革□
***目標はコミュニケーション?***

東京にある、従業員400人という中堅どころの中小企業、株式会社「武蔵野」は、この不況下にあっても、次々と大きな成果を上げている企業です。実はこの武蔵野、半期に一度、社長自ら会社の目標を直接、全社員に向けて発表しています。また、社長は自らの手で目標を策定するため、半月もの間、山篭りをするというほど、これは武蔵野にとっても大きな行事となっています。

これまで本書では、ビジネスにおけるコミュニケーションの重要さを何度も説いてきました。実は、ビジネス・コミュニケーションの出発点となるのが、この目標なのです。部長からメンバーへの意思伝達も、メンバー同士の打合せも、得意先との商談も、ビジネスにおけるすべてのコミュニケーションの正否が、会社の目標が明確になっているかどうかに左右される。逆に、目標が明確になっていなければ、有効なコミュニケーションは成立しないのです。何を成すべきかが明確でなければ、何を伝えるかが明確にできないのも、いわば当然のことなのです。

これは、全社的なレベルではなく、部や課のレベル、あるいは個人レベルも同様です。部としての目標、個人としての目標が明確にできていなければ、有効なコミュニケーションは成立しません。たとえば、部としての営業目標が前月比一割増であり、それを達成するために自分に割り当てられた、新規顧客の開拓三件という目標が把握できていない営業マンが、訪問先で有効なセールストークができるはずがなく、上司や同僚から有効なアドバイスが得られるはずがない。

社内コミュニケーションの円滑化―多くの企業がパソコンや携帯端末などのツールや、情報伝達のフラット化などの制度を導入して実現しようとしながら、満足できる結果を得られないのは、ビジネス・コミュニケーションの出発点を理解していないからなのです。

=「図解 仕事ができる人のタイムマネジメント」東洋経済新報社刊p148より引用=


0:ホームへ 1:戻る
2:上へ 3:次へ
Copyright (C) : JTIME