四隅の時間で
タイムマネジメント
■現場レポート

◎2009/8/1発行
 「情報の共有化」

皆さんの会社・組織では、「情報の共有化」に取組んでいますか?多分、昨今では取組んでいないという会社・組織を見つけるほうが難しいほど、この「情報の共有化」はビジネスの定番用語「あたりまえ」になって来たように思います。


しかし、一方で、「我が社は情報の共有化で劇的に変化した」とか「業務が見間違えるほど良くなった」なんて声は、あまり聞いたことがありません。
 どうしてでしょう?
 この問題を解決するのにも小協会の定番発想である両極併存は有効です。際立った成果が出ない「情報の共有化」対策は、対極にある取組みが欠如しているからに他なりません。

では、「情報の共有化」の対極は何でしょうか?

私は、「情報の公平化」が対極にあると考えています。

「情報の公平化」とは「同一情報を同時に全員に発信」することです。そして、この作業・取組みをしなければならないのは、社長、部長、課長などの組織のリーダーの役目だと考えています。

逆説的にいえば「情報の公平化」のないところに「情報の共有化」なしです。

情報の共有化のもと、全社員にメールアドレスを与えても、共有化が一向に進まないのは、社長、部長、課長による公平化の発信がないか、少ないからだと断言できます。せっかくメール環境があるのなら、社長さん、部長さん、課長さんは、どんどん一斉同報しましょう。

それが、情報の共有化の一番の近道です。先日久しぶりに水戸信用金庫にお邪魔しましたら、数年前に退職なさった秘書を呼び戻したとのことでした。理由は理事長の情報の公平化のサポートのため、ぜひにもと来ていただいたとのことです。彼女は理事長の発信したい情報をメールや書面で作成し、全支店長や全部長に配信する役目を担っているとのことでした。情報の公平化を実現するための多分日本ではただ一人の社員だと私は思います。今後彼女のような仕事をする方がどんどん増えれば、情報の共有化も進み、間違いなくホワイトカラーの生産性は劇的に向上することだろうと思います。


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