四隅の時間で
タイムマネジメント
■現場レポート

◎2009/7/15発行
 「自分の時間」

独立して、数年間は、オフィスまでマイカー通勤をしていました。ある日、夜のラジオ番組で、局も、パーソナリティーも忘れてしまいましたが、ある著名な噺家(この人の名前も忘れた)が若い頃、師匠から、芸をみがくのは、自分一人の時に何をやっているかで、差がつくとボソリと言われた。そんな話が、ラジオから流れて来たのを、今でも覚えています。

ちょうど、その頃、イギリスのA‘Time社との業務提携を解除し、独自路線で、やっていこうと思っていた矢先だったので、自分と他人にこだわって(両極併存で)、タイムマネジメントの理論を構築しようと思っていました。私には、どんぴしゃの内容だったと思います。それで、「うん、そのとおり」と納得しつつ、自分を励ました記憶があります。

芸人になるだけでなく、優秀なスポーツ選手にも、そしてビジネスマンにも、あてはまる「自分一人の時間の過ごし方」。誰にも共通に当てはまる名言だと今でも思います。

これだけ、世の中のスピードが早くなり、情報化が進むと、なかなか自分一人の時間が取れない。自分を磨く時間は、どんどん減っているのが実情だと思います。

ついつい他人と一緒の時間を過ごしてしまう。それは、それで楽しいし、身になることもたくさんありますが、そこでは、なかなか脱皮できない。セミや、ヘビや、脱皮する生物は、脱皮のたびに、大きくなったり、さなぎから成虫になったり成長しますが、どうも、最近の人間は、脱皮をしても、脱皮後のほうが、脱皮前より、小さくなったり、後退しているような気がします。「どうせこんなものさ。」と思った瞬間、小さくなる脱皮の道を選んでいるように思います。そうさせる、状況の一つに、「自分一人の時間」の使い方に変化が生じているのではないかとも思います。自分のせいと思えば努力もしますが、他人のせいと思えば努力もしないことになります。自分のせいの発想のもと、「自分一人の時間」を確保したいものです。


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