四隅の時間で
タイムマネジメント
■現場レポート

◎2008/6/1発行
 「集中力」


人間の集中力は一般的には45分程度といわれています。小学校の授業やサッカーの試合のハーフタイム、さらには物議をかもした社会保険庁の労働組合の休憩のルールも45分。この集中力は訓練すれば120分程度までは伸ばすことができるといわれています。

しかし、現代のビジネス社会は45分を120分に近づけるようになるどころか逆に30分、15分と短くなるように進んでいるようです。

理由は、心の特性にあります。心は興味のあるものに向くようになっています。簡単にいえば好奇心旺盛ということです。現代ビジネス社会はいわずとしれた情報社会です。心が振り向きたくなるような情報の山ともいえます。よほど心の羅針盤をきっちりと定めておかないとあっちにふらふらこっちにふらふらすることになってしまいます。

職場で集中力がないなあと嘆いているあなた!メールが届いたらポップアップでお知らせ設定なんかしてませんか?集中力を持続できる環境づくりも立派なマネジメントスキルです。

というわけで私のトレーニングコースも集中力を考慮して休憩時間を設定しているのですが、先日ある企業で主任クラスの方々のタイムマネジメントの勉強会をしました。参加者の集中力が切れてくると様子でわかるので、その雰囲気で休憩をとるようにしているのですが、その企業では一向に集中力が切れる気配すらありませんでした。休憩を取らずに進めることもできたのですが、私のほうがちょっとお疲れモードになったので120分ちょっと前で休憩をとりました。

この企業では1年半前から間接部門の生産性向上に取り組み、やっと主任クラスの方々と勉強会となりました。そうした会社の流れや雰囲気が参加者の集中力を高める一因になっていたのではないかと思います。興味があること、好きなことには没頭できますし、集中力も持続できることを改めて確認しました。


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