四隅の時間で
タイムマネジメント
■現場レポート

◎2008/3/15発行
 「コラム」


4月に出る書籍の名称が決まりました。残念ながら「仕事の見える化で仕事のメタボ対策」は出版社の営業さんの「家庭の医学」などと同じ棚に並べられる危険性があるので「見える化で社員の力を引き出すタイムマネジメント」になりました。
今回も本のなかで「コラム」を息抜きで入れてあります。5、6本書いたのですが、どれが採用されるかは編集者に任せてあるので、採用されない場合を考慮し、今回と次回はコラムの紹介です。

『タイムマネジメントと恋愛』
タイムマネジメントの技術で、果たして恋愛はうまくいくか?この命題も、タイムマネジメントのコンサルタントとしては、非常に興味のあるテーマである。

私のトレーニングコースでは、受講者の方々に、「他人と共同の作業は終わりが大事」と伝えている。会議、商談などの仕事は、スタートの時間より、終わりの時間が大事ということなのだが、これは、終わりの時間が決まれば、自ずと、持ち時間がはっきりしてくる。持ち時間がはっきりしてくれば、その時間でやる内容、やれる内容もはっきりしてくる。つまり、密度を上げることができる。それだけではなく、先様にアポイントを入れる際に、「10時から11時までの1時間お時間を下さい」というのと「10時におじゃましたいのですが・・・」では、ビジネスマナーとしても、前者のほうがはるかに上等である。また終わりの時間をはっきりさせることにより、次の予定や、仕事もスムーズにコントロールできるようになる。これはタイムマネジメントの基本技術の一つなのだが、これを恋愛に応用するとどうなるのか?

デートをするのに、「今度の日曜、10時から2時までデートしよう」なんていうやつはいるだろうか?ビジネスマナーでは、上等でも、恋愛マナーでは、夢や希望もなくなるばかりか、2時からあの人は何をするんだろうかと、勘ぐられてしまい、破局が一気に近づくことにもなりかけない。これだけ、見ると、タイムマネジメントの技術は、恋愛では通用しそうもない。

しかし、タイムマネジメントで終わりの時間にフォーカスするのは、時間の密度を高めるためだ。恋愛でも、遠距離恋愛がうまくいっているカップルは、新幹線や飛行機などの時間によって、自ずと終わりの時間が決められるがために、会っている時間を大事にする(密度を上げる)。やっぱり、せっぱつまってくると、仕事でも、恋愛でもタイムマネジメントは有効だ。が私の見解である。


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