四隅の時間で
タイムマネジメント
■現場レポート

◎2006/8/15発行
 「サインください」


先日ある金融機関で夜間セミナーを実施しました。平日の夜にもかかわらず、多くの方が参加なさいました。呼びかけた研修センターのご担当者もびっくりしていらっしゃいました。社内に案内告知をしただけで、何度も告知したり、部門長さん、支店長さんに動員のお願いをするセミナーより集客が良かったようです。

どうも各社とも(特にフラット型の会社)時間が足りないのは共通の悩みとなってきているようです。また、この金融機関では女性の参加がいつもの夜間セミナーに比較して多いと驚いていらっしゃいました。この点もこの金融機関だけでなく各社の共通項です。実際のところ当方への取材は女性誌とビジネス誌の割合は半々です。このことからも時間が足りないと感じる女性は確実に増えていると思います。

そんな訳で熱心な参加者がいれば、私も人の子。熱心さの眼差しにほだされてついついいつもより一言余計にサービスする(説明、お話し)こととなってしまいます。

その結果、会議や商談などの「他人と共同」の仕事は実は「始め」ではなく「終わり」が大事なんですよ。なんて講演しておきながら、終了時間を15分も超過することと相成りました。めったにないことなので個人的にはたまにはいいかと勝手に自分で納得することにしました。

そんな講演の終わった私のところへ一人の参加者の方がいらっしゃって、「最強の時間力」(エクスナレッジ刊)を私の前に差し出すなり、「サインください。凄く役立つ本ですね。これ。ずいぶん助かりました。」とじっと見つめられてしまいました。うれしい気持ちと恥ずかしい気持ちが入り混じりながらサインしました。


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