四隅の時間で
タイムマネジメント
■現場レポート

◎2004/12/1発行
 「機転が利くということ」


月からセミナー・トレーニングの死のロードが始まりました。毎年、この時期は、他の時期に比べると多いのですが、今年は特別です。それだけ、「時間が足りない」、「仕事が終らない」という人が増えているのだろうと思います。同時に労基局の厳しい(?)目も一段とすごさを増しているせいかもしれません。

そんな中で、例年は管理職のトレーニングが多いのですが、今年は、若手・中堅中心のトレーニングばかりなのも特色です。そんなトレーニングの中で、私が思わず「オー!!」と感嘆した二人の受講生を紹介しようと思います。

私のトレーニングは、一方的なレクチャーはほとんどなく、参加者の方とのかけあいの中で進むのですが、先日、二日間コースを実施していたある組織の二日目のスタート時に思わず「オー!!」が出ました。

一日目のスタートは、「今日何時に起きましたか?」を定番の質問にしています。それは、起床から3時間は脳が充分に活動しないので、9時スタートのトレーニングであれば「6時前に起きた人?」と質問し、それから3時間理論を説明します。二日間コースは、前日のおさらいを連想ゲームでスタートすることにしています。たまたま、そのおさらいの連想ゲームにあたった彼が「今日は7時半に起きたので、まだ頭が回転していません。」ときっぱりと返答しました。さすがの私も唖然、ボー然と一瞬なりましたが、「それが言えれば十分!!」と誉めてその時をしのぎました。世の中には、機転の利くのが、まだまだいるなぁと思っていたら、またまた、そんな若者が出て来ました。

コースによっては、グループ討議をし、それを全体に発表するというワークショップを取入れることがあります。

その日は、「聞く力をつける」をテーマにワークショップをしました。その彼のグループの発表になりましたが、10あるグループの中でも、正直にいって最悪の出来でした。私も弱ったなぁと思っていました。しかし、そのダメな発表の最後に彼は起死回生の一言を発しました。

「私の発表が理解できなかった人、挙手してください。」

そうすると案の定、多くの参加者が挙手しています。彼は、それを見てすかさず、「ということで、まだまだみなさんの聞く力はないということです。おわり。」としめました。一同爆笑という一幕でした。


0:ホームへ 1:戻る
2:上へ 3:次へ
Copyright (C) : JTIME