四隅の時間で
タイムマネジメント
■現場レポート

◎2009/11/15発行
 「一を知って、十を知る」

小協会の提唱するタイムマネジメントの説明やそのスキルの効能・効果を説明するのには、いつも大変苦労します。どうも、的確に伝わっていないように感じます。

その理由をいろいろと考えて見ると、アメリカ型の研修手法やマネジメントの考え方にあるのではないかと思いいたりました。

アメリカ型のとは、例えば、コーチングの技術で考えるとわかりやすいかもしれません。コーチングはコミュニケーションの一部とも言えます。つまりコミュニケーション全体の中の一部であるコーチング技術だけを切り取って、研修やマネジメント手法として取り上げているといえます。

この利点は、全体を語るのは難しいところを、一部だけを切り取ることによって、理解しやすい、更には説明・指導しやすい、もっといえばちょっと訓練すると誰でも指導者になることができる、トレーニングコースの講師なれる、ということだと思います。つまり、ビジネスにしやすいように組み立てたということだと思います。

この利点に対して、問題点も生じます。それは、日本風にいえば、森を見ずして木を見ることになってしまう危険が増すということです。コーチングのトレーニングコースの講師もコーチングのコースをカリキュラムどうりに運営することはできても、他のコミュニケーションスキルの指導をできる人は少ないのが実態です。また、森を見ないで、木ではなく、その木の枝を語るようなことにもなりかねません。これでは、千変万化するビジネス現場で応用力のある対応が取れるとは、とうてい思えません。

結局それが、アリバイ研修(研修をやるための研修)につながっているのかもしれません。アリバイ研修が横行する背景に、研修者サイドのノウハウ提供姿勢に大いなる問題があるように感じます。以前は研修を実施する企業側に問題があると思っていましたが、実は我々の同業者に問題があると確信するにいたりました。

また、すぐ具体的な解決手法やハウツウを求める傾向も、こうしたアメリカ型の研修スタイルやマネジメントの考え方が深く深く日本の社会に浸透しているせいだろうと思います。

そして、その傾向は日本の閉塞感にもつながっているように思います。効果的な対策が取れないとか、やってもちっとも成果がでないとかです。


小協会のスキルの説明が難しいのも、こうしたアメリカナイズされた中で、まず森を見ましょうよと提唱(仕事のしくみを理解しましょう)していることが、どうも一番の理由のような気がします。小協会のスキル・ノウハウは、スケジューリングのスキルと会議のスキルや、さらにはリーダーシップなどが相互に関連していることをわかりやすく説明するように工夫をしています。気持ちとしては木を見て森を見るではなく、枝を見て森を見る心意気で、コース開発や教材を開発しています。

この「一を知って、十を知る」マネジメント手法で成果の出たいくつかの企業の事例を是非とも、確認にいらしていただければ幸いです。 詳細は下記にて、ご確認ください。

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日時:12/7(月)13:30〜17:30
場所:パナソニック電工創研 東京研修所 [東京都千代田区外神田4-14-1 秋葉原UDX8F]



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