四隅の時間で
タイムマネジメント
■現場レポート

◎2007/8/1発行
 「一位のイラクと四位の日本」


サッカーのアジア大会が終了しました。技術的にはダントツのトップと前評判の高かった我が日本は人数の少ない韓国にもPK戦で負けて四位でした。 野球と違いサッカーはチームプレイが多いので、マネジメントのたとえ話にするのには適したスポーツです。

今回のアジア大会でダークホースのイラクの優勝と日本の四位をマネジメント的に考えると「やる気」の差、もっとはっきりいえば「気迫」の差があったように思います。 選手のやる気が感じられるゲームは思わず応援したくなるものです。また見ていても面白いゲームです。その点、三位決定戦の日韓戦は延長時おもわず韓国を応援していたのは私だけではないと思います。それだけ日本には、どういうわけか「気迫」が感じられませんでした。日本は敗退しましたが、イラクとサウジアラビアの決勝戦をテレビ観戦しました。日本戦など比較にならないほど面白いゲームでした。選手の「やる気」「気迫」が感じられる素敵なゲームでした。そしてその気迫、やる気に若干勝るイラクが優勝したのもマネジメント的には興味が深いものです。

マネジメントのスキル(技術)も大事だが、やる気はその土台だということを証明したような大会だったと思います。

私は、幼少の頃より剣道をたしなんでいました。剣道に「残心」という概念があります。打ち終わったあとに隙がないように備えるというようなことなのですが、この「残心」を発揮できるのは「全力」での打ち込み時にしか実現しません。隙がないように備えようと中途半端にしては実現しない技術。
 日本になくて、イラクや韓国にあったのはまさしくこの全力でやる気迫、つまり「残心」の差にあったように思います。


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