四隅の時間で
タイムマネジメント
■現場レポート

◎2007/6/1発行
 「オーバーフロー」


人類が言葉でコミュニケーションをするようになって16万年が経過しました。また人類が文字でコミュニケーションをとるようになって8000年ちょっとの時間が経過しました。8000年前にコミュニケーションの大変革が起きたわけです。それまでは記憶で処理されていた情報が記録で処理できるようになったわけです。

つまり、8000年前に記憶で対処することができないほど情報が増えたということです。記憶がオーバーフローして、記録という新しいテクノロジーを人類は入手したことになります。その原因は交易(経済)の発達です。お金と文字は兄弟のような関係とも言えそうです。

その後、比較的平和に人類社会は進歩しましたが、今から500年ほどまえに急激な変化が生じることになります。それは印刷技術の発明です。これにより文字で記録していた情報もオーバーフローすることになったようで、私たち人類は音読ではなく黙読という技術をこのころやっと手にいれたようです。

そして今IT革命でまたしても私たち人類は情報の大変革期を迎えています。文字だけでなく映像も含めた情報のオーバーフローが生じています。かつては比較的簡単に検索が可能であったり、WEBサイトの閲覧も容易に行えたものが、検索も難しく、WEBサイトを閲覧してもなかなか要領を得ない状況が増えたように感じるのは私だけでしょうか?

そして一方で詐欺まがいや騙しサイトの横行です。どうやら今回の情報オーバーフローは本物と偽者がキーワードなっているようです。今回の情報変革で人類が入手する新しい技術は「本物を見分ける力」であればいいなあと感じる昨今です。


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