四隅の時間で
タイムマネジメント
■現場レポート

◎2004/9/1発行
 「自分らしい仕事」


最近セミナー参加者のなかで、「自分らしい仕事がしたい」とか「自分らしく仕事がしたい」とかいわれる方が増えてきました。

一方で経営者の方々からは「面白いやつがいない」とか「個性がないんだなあ!うちの社員は」という意見も多く聞きます。

両方の方々に接する私としては、これは面白い現象だと感じています。社員は個性を発揮したいと考え、経営者は社員に対して個性がないと嘆く、おかしな現象です。

これを深く考えると面白いのですが、それは社会心理学の先生方にお任せし、私はいつもこんな意見が出ると「自分一人でやる仕事の『はじめ』をなるべく長期でスケジューリングしてください。そうすれば、今よりはるかに自分らしい仕事ができますよ」とアドバイスすることにしています。

なぜなら、自分らしい仕事がしたいとか自分らしく仕事がしたいと思っている人のほとんどが自分ひとりでやる仕事の段取りができていないからです。他人との約束・アポイントをスケジュール帳に記入する前に、まずは自分ひとりでやる仕事を「自分へアポイント」する。これだけでも主体的に仕事を進めることに近づきます。

そういう社員が増えてくると、うちの社員は個性がないと嘆く経営者も確実に減るはずです。なぜなら、経営者が嘆いていることを一言で言えば、「やる気が感じなれない」という事だからです。自分へのアポイントは仕事への積極性の現れということが言えます。全社員が自分へのアポイントしていても、個性がないと嘆く経営者がいたら、多分その経営者になんらかの問題があると断言できます。


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