四隅の時間で
タイムマネジメント
■現場レポート

◎2008/1/15発行
 「ノンバーバルコミュニケーション」


昨年の暮にスーパーマンのような父が脳梗塞となり、右半身不随と言語障害となってしまいました。

90歳で私の祖父母より長生きで、倒れる直前まで剣道の朝稽古にも行き、毎年の全国高齢者剣道大会への参加や国際陸連の一級審判の資格も持っているので各種のスポーツ大会にもボランティア参加し、さらには戦時中シベリア抑留中に覚えたロシア語で通訳ボランティアもしておりました。

とにかく外から見ると元気そのもので、今回の件で周りの人が一番驚いているようです。

私も年末年始と見舞いがてら様子見に行っておりましたが、言葉が通じないということは思った以上に不都合なことです。

私たちのコミュニケーションは、言語を使う「バーバルコミュニケーション」とジェスチャーなどの言語を使わない「ノンバーバルコミュニケーション」のふたつがあるといわれます。そしてこのふたつの割合は様々なデータがありますが私の知る限りバーバルコミュニケーションの割合が一番多いものでも2割です。残りの8割は言語を使わないノンバーバルコミュニケーションということになります。

しかし、今回の父の病気で考えると、日ごとの父の表情の変化で体調を推察できることはあっても、やはり言葉がないとさっぱりわからない状況となってしまいます。

どうも私たちのコミュニケーションは言語中心になっているなあと感じると同時に、普段から父とのノンバーバルコミュニケーションが少なかったのでこういう状態になるとさっぱりわからない状態になるなあと反省することになりました。

普段一緒に生活している母は父の表情などで、私と違いかなり父の状態がわかるようです。


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