四隅の時間で
タイムマネジメント
■現場レポート

◎2007/6/15発行
 「一時間の価値=9193円?!」


先だってカシオ計算機が世界四カ国で実施した「時間の感覚」についてのデータが目に止まりました。一時間の価値に対する差がこれほどあるのかとびっくりします。四カ国の最低が日本で9193円。次が中国で9735円。アメリカは3万9240円。トップのドイツは4万2869円でした。欧米とアジアの差がくっきりです。

更に「一日にあと何時間欲しい?」の質問に対しては、日本がダントツのトップで8時間32分。次が中国で6時間54分。アメリカが6時間32分。ドイツは5時間27分でした。

欲しい時間だけでなく欲しい時間帯にも差が生じていて日本はアフターファイヴの時間帯を希望しているのに対してドイツはビジネスオンタイムを希望しているという顕著な差が生じていました。

サービス残業や裁量型経営で労働時間が過少把握されている日本の労働時間がここ10年近く年間2000時間を切ることはありません。一方のドイツはコンスタントに1500時間ちょっとのところを推移しています。世界で一番時間当たりの生産性が高いドイツと日本を比較するのは小学生と大学生の学力を同列で語るようなものですが、改めて日本の時間当たりの生産性を考えさせられました。

ちなみにドイツ、イギリスではタイムマネジメントのセミナー、トレーニングは市場を形成していますが、我が母国日本ではまだまだ市場として成り立っていません。

しかし、時代の流れに沿って考えると、日本が欧米に遅れているのではありません。江戸時代の商家や藩政の資料を見ると、当時の我がご先祖さま達は世界でも有数の時間生産性を持っていたと推察できます。

当方のノウハウを江戸時代の日本人の方が今の日本人より受け入れてくれるのではないかとふと思ったりもするカシオさんのデータでした。


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