四隅の時間で
タイムマネジメント
■現場レポート

◎2006/6/15発行
 「大爆笑の講演会」


先日、岐阜のあるメーカーさんからの依頼で残業対策の講演をしてきました。

このメーカーさんでも長時間労働対策、残業対策は急務ということで全国の各工場に先駆け岐阜工場で講演をすることになりました。

ここのところ、他社さんからの依頼でも、残業対策、長時間労働対策は目立つというより、このテーマの依頼しかないという状況です。当方でも今年のテーマは残業対策です。労働法も改正され、残業対策・長時間労働対策は今の日本にとって旬のテーマといえます。

しかし、その具体的な取組みとなると「??」がたくさんつく状況でもあります。取り組みの基本的な姿勢が表面的な残業や長時間労働に終始しているからに他なりません。残業や長時間労働の背後にある「一人ひとりの仕事の捌き方」や「リーダーシップ・チームデベロップ」さらには「組織の体制」などの様々な問題からの「骨太の対策」が必要です。

今回のメーカーさんからのご依頼をお受けしたのも、まずは従業員への啓蒙活動と位置づけ背後に「どっしりとした対策」が感じられたからです。アリバイ的にやる取り組みは効果を出しません。従業員にもその雰囲気は伝わるものです。

今回の講演は業務中に行なったにも関わらず100名を超す方の参加で、会場の椅子が足りなくなってしまいました。それだけ参加する方々も気合が入っていたといえます。実際、お話しをさせていただいて話しやすかった。反応がよく、ついつい予定外の事もたくさん話すことになりました。

会場の外で、中の雰囲気を覗っていた人は、まさか「残業対策の講演」をしているとは、思わなかったかもしれません。お笑いタレントか落語家が来て慰問会でもやっていると感じたかもしれません。二時間の講演中、大爆笑の連続の私にとっても楽しい講演でした。

そしてこの工場なら難しい「残業対策」も見事に実現するだろうと確信しました。その根拠は一人ひとりが真剣な中にも前向きな姿勢とある種のゆとり、自信を持っているなあと感じたからです。シリアスなテーマに、笑えるゆとりがこの種の取り組みの大前提だと私は思っています。


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