四隅の時間で
タイムマネジメント
■現場レポート

◎2006/4/15発行
 「目先のお金と小手先の仕事」


今年になってから随分と雑誌の取材やら出稿依頼や書籍出版の依頼が来ました。お仕事をご依頼くださいました皆様の悪口を言う訳ではないのですが、正直なところ「なんとかならない?!」もっと端的に言えば「いい加減にしろ!!」と私の心が叫んでいます。

「すぐに残業時間が減る方法を書いてください」とか「チームや組織のことはいいので個人ですぐ効果がある方法を取材させてください」とか「考え方はいいので具体的なハウツーをできるだけ多く教えてください」など私にしてみれば、信じられない言葉が依頼者の口から飛び出してきます。

それらの依頼に一つ一つ丁寧に「なるほど、そうですね。しかし、タイムマネジメントっていうのは単なるハウツーじゃないので・・・」とそもそも論から説明しながら、取材や執筆依頼の打合せをする毎日です。

それらの対応にかなり疲れちゃいました。と同時に日本のビジネス界はかなり病んでいる証でもあるかなあと感じるわけです。マスメディアの世界だけでなく、現場で企業変革や改善に取り組んでいる人たちにも同様な傾向を読み取ることができます。

共通点は本質を捉えず、表面上の現象面に意識の大半が注がれているということです。これもグローバリゼーションの名の下アメリカナイズされた経営(短期の利益確保)の産物だと思います。

格言にもあります。「急がば回れ」です。そして「急がば回れ」は結果として、より短時間で私たちに幸せをもたらしてくれることは多くの先人の経験が教えてくれています。

ここで改めて当協会のモットーを紹介させていただきます。「タイムマネジメントは単なるハウツーや仕事術ではありません。仕事のしくみを科学的に捉えることによって導かれるマネジメント全般にわたる考え方とその手法です。一人ひとりの個人はもとよりチーム、組織をも大きく変える可能性を秘めた手法です。この手法を個人、チーム、組織が一丸となって取り組めば見違えるような生産性をお約束いたします」。

小手先の対応や仕事ではなく、どっしりと時間とお金は多少かかるかもしれませんが、本物の取組みを一緒に取り組みませんか?その道が幸せへの最短ルートだと思われた方、私への激励メールをいただければ幸いです。


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