<チームデベロップの基本スキル>

 
 どこでも、どんな時でも成果が出せるチーム、組織をつくるには、二つの作業をしなければなりません。一つは、構成員である一人一人の個人の力量を上げること。もう一つは、一人一人の力量を充分に発揮できるチーム、組織の環境づくりです。そして、この作業をするのがリーダーの役目ということになります。
 それでは、一人一人の力量を向上させる作業とは、どんな作業でしょうか?皆さんは、既におわかりだろうと思います。そうです。コミュニケーション能力、仕事のすすめ方の技術、そして専門知識の修得です。
 一方、環境づくりとは、どんな作業でしょうか?もうおわかりだと思いますが、コミュニケーションの環境とルールづくり、仕事のすすめ方のルールづくり、専門知識の蓄積方法のルールづくりです。
 つまり、コミュニケーション、仕事のすすめ方、専門知識(ノウハウ)の3つの分野をチーム員個々とチームそのものが、6つの作業項目として取り組むということです。この6つがしっかりできていると、いつでも、どこでも成果を上げることができます。
 この6つの作業項目が大切であることがわかれば、現状のチームがどうなるのかと、どの項目を強化すべきかもわかってきます。
 マニュアルのようなチャートで、把握すれば、わかりやすいと思います。
 この考え方をもとに実務の面で、着手すべきは、3つあります。一つは、仕事の委任、もう一つは打ち合わせ、会議、そして最後が上司、部下の同行営業等のOJTです。この3つがスムーズに実行できるように、先の6項目に取り組むことが、いつでも、どこでも成果の出せるチームに近づく王道ということになります。

4-3.チーム員の力量アップとルーティン業務のプロジェクト化
   ポイント
     ・ ルーティン業務の偏重は、マンネリ、組織力低下へ

     ・ ルーティン業務はノウハウ蓄積の証
.ノウハウ(経験、知識)がなければ、ルーティンにならない。
2.ルーティン業務は先人たちの遺産。
3.工夫のないルーティン業務は資産の喰いつぶし。
ルーティン業務の工夫を改善という
恒常的な工夫の積み重ねが従業員の力量アップと組織アップにつながる
資産の喰いつぶしではなく資産の拡大
業績向上につながる
  チャート図27



                 
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