企業のトレーニングコースやコンサルティング活動で、必ず設けるセッション、調査があります。それは、「今のあなたの仕事をすすめる上での問題点は何ですか?」という質問とその解決策のワークショップ(質疑応答)です。
「上司の指示が不適切」「支持どおり動かない、動けない部下」「突発の仕事が多すぎ」「顧客、営業先がない!」など様々な問題が噴出します。そして私は、必ず次の質問をすることにしています。「問題が全くなくなることはありますか?」これに対する皆さんの答えは、たった一つです。「そんなことは絶対ありえません。いつも何らかの問題が存在します!」です。
つまり、私達の仕事は、常に何らかの問題(自分にとって都合の悪いこと)と共にあるという現実です。
ですから、問題を解決しようと努力して、取組むと大変疲れます。また問題が生じることがわかっていますから…。
そこで、マニュアルをご覧下さい。マニュアルの図は、問題を解決するというより、問題と上手に付き合うという発想です。
問題が問題たる所以は、その問題により私達は何らかのダメージ(時間だったり、お金だったり、気持ちだったり)を受けるということです。
そこで解決の方法は三つあります。ダメージが「0」となるよう対処するか、ダメージが少しでも減るように対処するか、あきらめて何もしないかの三つです。
マニュアルの図は、ダメージを「0」にするのではなく、少しでもダメージを受けないようにするための対策を図解にしたものです。
この方法を取る時、はじめて、優先順位の重要さもわかりますし、やってはいけないこと、すぐやるべきこともわかってきます。
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