第15回 自責と他責(タイムマネジメントはスマートマネジメント)
<他人を変えるより、自分を変える方が簡単> |
仕事が上手くいかなくなると、普通の人はその原因を探ります。この作業をしない人は、多分ビジネスゲームから退場させられてしまう人です。 しかし、その退場させられてしまう人より私流にいわせていただければ、「タチ」の悪いのが、上手くいかない原因を、「他人」に求める人です。 「仕事が取れなかったには、上司の決断が遅かったせい」「取引先の対応が遅いので、目標達成できなかった」「数字が上がらないのは不況のせい」と、上手くいかない原因を他人に求めると、無限にその理由は出てくるものです。 確かに、「他人のせい」の部分も多々あると思いますが、このスタイルの「タチ」の悪いところは、改善なり、向上の余地なり発想がほとんど(まるっきり)ないということです。失敗なり、上手くいかない原因を他人に求める場合、自分がどうするかという、仕事を進める上で、一番大事なことが、二の次、三の次になるだけでなく、不必要に相手・他人を責めることになったりで百害あって一利なしです。これならまだ、能天気に、原因も考えずに只々、同じことを繰り返す方が、救われる気がします。 タイムマネジメントの原点は、「自責」です。「他責」ではありません。何か問題があったら、まず自分のどこに原因があり、それが修正可能か考えることです。 他人のことは、基本的には、コントロールできないことですが、自分のことは、自分でコントロールできる。極論すれば、ビジネスにおいて、唯一コントロールできるのは、自分のことだけだと思います。 コントロールできない他人のせいにするより、コントロールできる自分のせいを考えた時、光明が見えてくるはずです。 そして自分を変える具体策が「性格を変えるのではなく、行動を変える」ことです。研修で学んだ優先順位のつけ方や遅延対策などなどのスキルを実践することが行動を変えることにつながるはずです。 |