第2章 よくある仕事の「困った!」を解決いたします
【「お助け屋本舗」電子掲示板相談編】

 NPO法人「お助け屋本舗」では、ホームページ上で掲示板をアップし、そこでもビジネスマン、OLなどの仕事の困ったを解決することにしたのだった。
 それというのも、面談や電話では、相談件数も時間の制約で限られることと、お助けマンとしてのスタッフの業務時間を考慮すると、非同時のコミュニケーションであるBBS(電子掲示板)は大変便利な道具と思えたからである。
 以下、その内容をご紹介しよう。

 注:本文中の年月日表記は、掲示板に書き込みが行われた当時のものです
 
1 自分の時間が作れないのですが…


どんどんお答えします  投稿者: 天野
NPOお助けや本舗 相談員(お助け屋)の天野です。
このBBS(掲示板)はみなさんの日常業務での困ったをタイムマネジメントのノウハウで乗り切る為の手法を考えるサイトです。
どんどんお答えしますので、どんどん書き込みしてください。
また、お友達にも教えてあげてください。
教えて下さい  投稿者: H.M
1日の中での仕事がたさくさんあり、自分の時間が持てません。上手なスケジュールの仕方を教えてください。
H.Mさんへのお返事  投稿者: 天野
H.Mさん
お仕事大変そうですね。ところで「一日の中で仕事がたくさんある」ようですが、具体的には何個ですか?ちょっと変な質問かもしれませんが、たくさんという抽象的な状況把握では手は打てません。何個という具体的な状況がわかると人に頼らずとも自分で打つ手も見えてきます。
当協会では、この作業のことを「仕事の棚卸」と呼んでいます。売上げの伸びているお店は明確な在庫管理が出来ています。私たちの仕事も同じです。在庫の数量、金額をお店が把握するようにご自分の仕事、未処理事項を常に明確になるよう工夫してください
そうするとその中で大事なものとそうでないものがはっきりしてきますから、大事なものから取り組む。この事をスケジューリングと呼ぶように当協会ではご紹介しています。
トライしてみてください。
質問です。  投稿者: A.H
はじめまして。H.Mさんの質問を拝見させていただきました。 私も、同じような悩みを抱えています。天野さんのお答えはとても参考になりました。ありがとうございます。
私も、早速「仕事の棚卸」をしてみました。しかし、未処理事項がどれも大切なものばかりで、どれから取り組んでいったらよいのか悩んでしまいました。
「仕事の棚卸」をした後の、スケジューリングの仕方について、なにかコツがあれば教えていただけないでしょうか?
よろしくお願い致します。
仕事の棚卸  投稿者: 天野
A.Hさんのご質問についてですが、棚卸し後すべての仕事が大事に思え、どれから手を付けてよいかわからなくなるケースはよくあることだと思います。その原因は大きく二つあると思います。チームなり、会社などの組織の方針なり、優先順位が明確でないと、最前線で仕事を処理する場合、処理する本人の判断で行なうこととなります。A.Hさんの場合もその要素があるのではないでしょうか?この場合は上司と相談するのが一番です。
もう1つの原因は、仕事の専門知識や処理能力といった個人の問題です。専門知識や処理能力が弱いと的確な優先順位を付けることが出来なくなります。A.Hさんの場合もその要素は多少なりともあるはずです。この場合は、1つの仕事を処理するたびに着実に専門知識と処理能力を向上させるよう日頃の積み重ねが大事ということになります。
最後に、業務処理の基本パターンをお伝えしておきます。
 ・大事なもの、重要なものを先にする。(チームの方針で変わる)。
 ・大事さ、重要さが同じなら短時間で終わるものを先にする。(個人の力量で変わる)。
ということになります。どんどん、質問。どんどん経験が大事です。
あまの様  投稿者: A.H
ご返答ありがとうございました。私も早速上司に相談してみました。
すると、今までとても優先順位が高いと思っていた仕事が、実は大して大切ではない仕事だった事がわかりました。おかげ様で、大分仕事を整理する事が出来ました。
これからは、教えていただいた事をしっかり実践していきたいと思います。又、その経過を報告させていただきたいと思っていますので、よろしくお願い致します。
本当に、ありがとうございました。

2 仕事が多くて暗い気持ちになってしまうのですが…


仕事の棚卸  投稿者: 悩める子羊
合宿の成果を踏まえて、深夜に自分の仕事の棚卸をやっていたら、その膨大な量に暗ぁーい気持ちになってしまいました。モチベーションが下がってしまうのが心配です。どうしたらいいでしょうか。
悩める子羊さんへ  投稿者: 天野
仕事の棚卸をすると、一般的には心のもやもやがはっきりしてやる気が出ます。しかし、その量が自分の力量の限界を超えるほどの子羊さんのような場合は、ご質問のように逆にやる気が減退することもままあります
そんなときこそ、プランニングのスキルが必要なときです。仕事の量が多く、求めらる質も高くなると仕事への投下時間はどんどん増えます。1週間で済むのであれば1週間の、1カ月かかるのであれば1カ月の、1年かかるのであれば1年の計画が必要です。
その手順をお伝えします。
 1)まず棚卸された仕事の中で不要と思われるものを削除する。(リストからはずす)。
 2)必要と思われる時間、期間を想定する(書き出す)。
 3)必要と思われる人(部下、外部スタッフ等)を列挙する。
 4)実施する時間(週間計画)、日にち(月間計画)、時期(年間計画)をスケジュール表に書き込む。
 5)書き込んだら1番目に大事、2番目に大事と、大事な順番で数字で優先順位を付ける。
 6)年間計画で同一時期に8個以上仕事が重なるようだと、優先順位の低いものは人に任せる。または時期をずらす。
 7)月間計画では1日の半分以上は棚卸の仕事のための時間を確保しない。それで処理できない場合は人に任すか、やる日にちをずらす。
以上の努力の他に、重要なことは仕事の質をどう選択するかの基準を設けることです。
 ・とりあえずやる。
 ・従来どうりのレベルでやる。
 ・従来よりハイラベルでやる。

などの基準をしっかり付けることです。仕事のレベルによりかかる時間は大きく変わります。
以上の作業は大変かもしれませんが、やり終わったら多分暗い気持ちは多少明るい気持ちになっていることだろうと思います。なぜなら、少なくとも処理できるかどうかと、いつごろまでには処理できるかの先が見えてくるからです。先が見えるとやる気も倍増するはずです。

3 どうしても最後の一歩を踏み出せないのですが…


詰めって…  投稿者: いま
以前から「詰めが甘い!」と指摘されていた私ですが、詰めが甘いかも知れないと自覚してしまいました。
まだ最終段階に入ってはいませんし、たぶん今が詰め時だとは思うのです。
詰めきった経験を持たない私が絶対に逃げないで詰めきって結果を出すぞ!と更なる決意をして立ち向かっているのに突然ムキムキと恐怖心が心をよじ登ってきます。
お仕事で「詰め切る!」為のアドバイスが欲しいです。
よろしくお願い致します。
いまさんに  投稿者: 天野
ここぞというときの恐怖心。よくあります。
ところで何に対する恐怖心ですか?一般的には失敗に対する恐怖心と誰もが思うはずです。失敗したらまわりから何と言われるだろうかとか、失敗して落ち込む自分の姿だとかです。
今回のいまさんの具体的なケースはわかりませんが、「詰めが甘い」というキーワードから私が感じるのは失敗に対する恐怖心だはなく、成功に対する恐怖心のような気がします。
なぜかというと「詰めの甘い人」は概して「人のいい人」です。まわりの気遣いもできるやさしい人です。こういう人は無意識のうちに人より突出することを避ける傾向にあるように思います。特に日本人の場合は欧米人に比較して、その傾向が強いように思います。
「誉められる怖さ」。「まわりから賞賛される怖さ」。今一度これがあるかどうか自問自答してみてください。
もしあったら、「誉められる楽しさ」「賞賛される楽しさ」をイメージして下さい。「働く」とは「はた-らく」です。まわり(はた)がらくになることです。誉められる、賞賛されるということは正しく「はたらく」ということです。原点回帰が重要です。
まわりが喜ぶ状態をイメージすると、最後の詰めももっと具体的に落とし込むことが出来る。まわりが喜ぶ状態をイメージすると、恐怖心とやる気のバトルもやる気に軍配が上がるのではないでしょうか?
成功に対する恐怖心  投稿者: いま
レスありがとうございました。
おっしゃるとおり「誉められる」事への恐怖心、ひいては成功への恐怖心だったように思います。
今まで逆境からの反発心で自分を突き動かしていた私が、自分への賞賛が欲しい為ではなく、社会の為に働き出して、初めての成功に近づいて来ていました。
「はたらく」という原点に戻り現状を再度見渡したとき、私の今やっている仕事が成功することはこれこそが社会貢献なのかも知れないと思いました。
成功していいんだ、という自分への許しができたように思えます。
成功する為に仕事をしていましたが、現実に成功へ近づくと「やり遂げられるのか?」という自分の声に怯えました。詰めが甘いせいでかかわった皆さんに迷惑をかけてしまうのではないか?という恐怖は自分の存在意義にまでなっていたようです。
天野さんのおっしゃるように、何の為に人は働くのか、「はたーらく」という原点があってこそ、人は「もっとがんばろう!」と思えるのかもしれません。

4 仕事の棚卸しを組織に導入したいのですが…


仕事の棚卸を会社で浸透させたい  投稿者: ともひろ
昨年の11月に書店で『図解 仕事ができる人のタイムマネジメント』に出会い、 仕事の進め方について大変参考にさせていただいております。(特にコミュニケーションのスキルはもっと知りたいです)。
相談です。
私は、内部監査部門に所属しております。
今年1月に時間外勤務の実態調査(約200名の管理職へアンケート)を行い、 3月中に集計結果(数値、改善事例、組織的な改善要望)をフィードバックするところです。
そこで改善提案の1つとして「仕事の棚卸し」を紹介し、 各職場で実践させたいと考えております。
しかしその提案をする説得力が、今の自分自身から湧き出てきません。
それは、私自身も「仕事の棚卸し」は実践できていないからです。
ブレインマップのような図で業務を書きだしてはみるものの、 各種業務の締め切りに追われる日々を繰り返しています。
頭(うまく仕事がしたい)と行動が伴わない悪循環を断ち切りたいのです。
まずは自分自身の業務を数値的に把握(投下時間確認表)し、 仕事の優先順位と成果レベルを上司らと共有することから変えていこうと、今時点で書きながら決めました。
業務を数値的に把握するコツやヒントがありましたら、教えてください。
仕事の棚卸の浸透  投稿者: 天野
ともひろさん
拙著のご愛読ありがとうございます。今年はたくさん本を出しますので、ご期待ください。ビジネスコミュニケーションに関わる本は、2003年秋口と2004年2月に2冊出す予定です。
今回のご相談を拝見して、「仕事の棚卸し」だけで十分一冊の本になるなあと思いました。
というのも、色々な現場で指導する際、今回のご相談のような問題に遭遇することは珍しくありません。そんなとき、「仕事の棚卸し」のメリットをステップごとに紹介させていただいています。
 @第1ステップ:書き出すことによるストレスの軽減(個人にメリット)
 A第2ステップ:書き出すことによるターゲットラインの明確化(同上)
 B第3ステップ:書き出し・チェックによる仕事の漏れの防止(同上)
 C第4ステップ:恒常的な繰り返しによる業務スキルの向上(同上)
 D第5ステップ:棚卸業務の割り振りによるチーム力の向上(チームにメリット)
 E第6ステップ:棚卸業務の共有化による無駄業務の排除(同上)
 F第7ステップ:棚卸業務のチームによる進捗管理での生産性向上(同上)

以上のようになります。十分一冊の本になります。今回の場合も、まずはどのステップを目指すかで説明のしかたも、実施する際のやり方も異なってきます。一応ステップにしてますので、順番どおりやるのが望ましいと思いますが…。
また、社内での説明ですが、今回の『仕事ができる人のタイムマネジメント』は結構組織導入されています。チーム単位、会社単位で導入いただいています。仕事の進め方の共有化の教材として活用されています。お金がかかることではありますが、ご検討ください。週単位で読む項目を決めて成果を挙げている企業も出てきています。
ご質問の業務を数的に把握しながら業務改善、企業変革につなげるトレーニング&コンサルティングのパッケージは、当協会の賛助会員である「仕事の科学研究会」http://www.450.co.jpにて提供されています。一度HPを覗いてみて下さい。
残念ながら他社所有のノウハウに関わることなので、このページでのご説明はご勘弁ください。
「仕事の棚卸し」の社内での浸透に期待しています。
報告です  投稿者: A.H
以前こちらで相談に乗っていただきまして、本当にありがとうございました。
その後のことですが、棚卸後の業務処理がスムーズに出来るようになりました。
うまくいえないのですが、上司に相談するようになり、能力的なものもUPしたような気がします。
今はかなり順調に、1日1日の業務を処理しています。
本当にありがとうございました。
よかった  投稿者: 天野
A.Hさん。よかったですね。スキルアップは仕事の棚卸からですね。技を磨いて、腕をあげてください。

5 チームを上手くまとめられないのですが…


プロジェクトマネジメント  投稿者: いま
前回は成功への的確な示唆ありがとうございました。
成功に行く自分のモチベーションは再度高まりました。
ここで問題が出たので再度ご相談させていただきます。
現在私は社外に大きなプロジェクトを発足させました。このプロジェクトは社外なのでトップダウンのプロジェクトでは無く、私のやる気に賛同した人々によるプロジェクトとなりました。当然プロジェクト推進の為シードマネー(※1)獲得のプロジェクトも同時に発生させて動いております
専門知識の集団であればプロジェクトメンバー内での情報でコンテンツマネジメント(※2)までできるのでしょうが、ミッションだけの共有状態での発足なので、外部に共有ミッションからのコンテンツマネジメントを依頼し、プロジェクトメンバーの一員として働いてもらおうとしていました。しかし、今回キックオフ(※3)をした場で、コンテンツマネジメントの彼がミッションを共有していないと、私が気づいてしまいました。
ミッションを共有していない人物がコンテンツを語る時、メンバーのモチベーションは下がり焦点がぼやけてしまう。
これは一大事と思い、指摘をすると「自分は外部の人間だから」との返答。
すべては私のリーダーとしての力量不足だとは思います。やる気は満ち満ちているが専門性に欠ける私なので、そこを補って尚且つ一緒にやって下さいという気持ちでの委託だったつもりなのですがうまく伝わらなかったのか、もしくは、最初から違う立場での参画だったのかと思い悩んでしまいました。
今迄に無かったプロジェクト作りをしているので試行錯誤ではありますが、初めてのプロジェクトリーダーとしてやるぞ! となっている私にアドバイス等いただければと思い投稿してみました。
よろしくお願いいたします。
※1:投資家が企業創業者のアイディアに対して投資する、当座の小規模な資産
※2:プロジェクトを遂行するための具体的な行動計画の策定と管理
※3:プロジェクトを立ち上げ、スタートさせること

いまさんへ  投稿者: 天野
いまさん。いつも難しいご相談ありがとうございます。
いまさん。大事なことを忘れていませんか?「やる気」と「やり方」はコインの裏表の関係です。片方だけでは成り立ちませんよ。ミッションは、いわば「やる気」です。仕事の中身や行動計画を策定するには、おっしゃるとおり専門知識が必要です。これは「やり方」(タスク)につながります。
ここまで整理すると、いまさんのプロジェクトは表は100円で裏面は1円かもしくは0円ですよね。このコインの価値はいくらになるでしょう?足して2で割って50円になるのであればハッピーですが、現実は厳しいことをいうようですが、1円か0円です。まずはその現実を直視することです。
いまさんはある程度それを認識したので、専門知識を外部に求めたのだと思いますが、お悩みのとおり「やる気」の共有が出来ていないということは、日本円のつもりがアメリカドルだったようなもので、やはり裏表が一致しないことになりますね。
ご相談のプロジェクトリーダーの心得としては、この「やる気」と「やり方」を評価しメンバーと共有することです。再三申し上げますが、「やり方」のない「やる気」はカラヤルキです。ビジネスにはなりません。「やる気」だけの共有だと「やり方」が明確になるにつれ今のメンバーも離れていくかもしれませよ。
そこで、いまさんがとるべき行動は、いくつかの選択肢があります。
 @今のメンバーで出来る範囲の「やり方」を策定する。
 A「やる気」に賛同する専門知識のある人を発掘する、または「やる気」を共有できるまで説得する。
 B「やり方」がある程度出来上がるまでプロジェクトを中止する。

おおまかにいって、この3つの方向しか選択の余地はないと思います。
それと今回のような重大な課題を語るときは、母国語を使いましょう。カタカナ語は意思の疎通を阻害させる大きな要因です。なるべく日本語で考え、語るのもこの手のプロジェクトではリーダーの心がけとしてはきわめて重要だと思います。
やる気とやり方  投稿者: いま
お返事ありがとうございます。
おっしゃる通り、自分には専門知識と体験が乏しい事を認識しているからこその外部への専門性を求めました。
内発で組織も組んで行く為の第1回目の集まりだったのですが、やる気とやり方を共有すべき場で、専門の方のやり方説明になると、先にご相談した時のように、カタカナの羅列、及び、その会社の実績の羅列となり、このプロジェクトとして何をしていくのかの焦点がその都度ぼやけ、集まった人々の気持ちが遠のくという事態になりました。
選択肢@にある、できる範囲の「やり方」策定は集まった方々と内部で考える事もしようということで、第1回目終了後決まりました。
Aが一番困っているところで、私はこの委託をした会社の専門性と組みたいと思っているのですが、担当者の方の説得がうまく出来ない。Bの「中止」という選択はまだAを断念していないので今選択するべきではないと思っております。
1人1人の人間力の結集と考えているこのプロジェクトで、専門性の無い私がリーダーとなること自体を「やり方」説明で問われているような感覚になります。
「やる気」はあるから「やり方」を教えて欲しいと思っていても、「やり方」があれば「やる気」は出ると一刀両断されてしまうと、自分の存在する意味を失い、そのやり方だけでやって下さいと気持ちが引いてしまう。
両方兼ね備えたリーダーを探すことがもしかすると今回の解決策なのかも知れないですね。
お返事ありがとうございました。
追伸 :前回のカタカナ羅列文章はちょっとカッコつけて使ってみましたが、非常にわかりずらいですね。すみませんでした。
やる気は強い  投稿者: 天野
いまさん。大事なことを言い忘れました。「やる気」があれば、「やり方」は集まってきます。「やり方」が集まってこないのは、「やる気」に問題があるのかもしれません。出発点はあくまでも「やる気」です。「やる気」は主観の問題です。人にそれを伝えるときは(コミュニケーションするとき)、自分の思いだけでなく、客観的事実やデータまたは仲間を作るのであれば、参加することのメリット(ご利益)なんかも付け加える必要がありますね。近々プレゼンテーションのセミナーも開く予定です。楽しみにお待ちください。

6 気持ちが楽になる仕事法を見つけました


常に目標を明確に持つ  投稿者: ともひろ
最近自分が感したことをご紹介します。
2、3日前まで仕事の充実感(達成感)、 あるいは「やる気」の足りない自分がありました。
「このままではいかん」と振り返り何がそのような気持ちにさせるのか調べようと、 自分の机回りを見たり、仕事の進め方を点検してみました。
その結果「仕事の棚卸(書き出し)」が中途半端であることに気づきました。
とにかくこの閉塞感・焦燥感を突破したいと思い、愚直に「仕事」を書き始めました。
 ・決算書(一部)
 ・時間外勤務監査結果集計
 ・目標設定書
 ・各部門監査方針まとめ
この中で、「目標設定書」から手をつけました。 (目標設定面談が翌日に迫っていたので)。
8月までに達成すべき成果物を6つ設定しました。
達成方法もできるだけ具体的に記述し、実行可能性も検討しながら、完成させました。
すると、何だか気持ちが楽になり、他の仕事へ取り組む余裕が生まれた気がしました。
やはり、真っ先に今の目標を明確にすること。 (何を達成すれば評価されるのか)。
その次に、今やるべき仕事をすべてリストし、順位づけし、 ひとつずつ区切り(完了)をつけていく。
この手順をおろそかにしないで毎日取り組もうと実感しました。
常に先を見通した仕事のできるビジネスマンになりたいものです。
具体的な行動  投稿者: 天野
ともひろさん
次回作の原稿作成で掲示板への返信がおろそかになり失礼しました。
より具体化された行動計画はよりやる気になる関係にありますよね。
やることがはっきりすれば、やる気もはっきりするという事でしょうか。
今年中に「仕事の棚卸」をテーマにした本を出そうとつい最近具体化しました。
ご期待ください。

7 まだ学生ですが時間管理は必要ですか?


お尋ねしますが…  投稿者: 高木
私はまだ学生で、社会人でもないし仕事をしているわけでもないのですが、いろいろなことをやりたい。時間を有効に使いたいと思い、タイムマネジメントに興味を持ちはじめた者です。私のような社会人ほどの真剣さの無い者の質問にもお答え願いますでしょうか?
お返事を待っています。
高木さんへ  投稿者: 天野
高木さん
大歓迎です。時間の使い方の基本は学生さんでも社会人さんでも家庭人(専業主婦)さんでも変わりありません。実際当NPOにはお問合せで学習、勉強の効果をあげるための学生用のタイムマネジメントとか働く主婦の方のためのタイムマネジメントとかのコースをやってくださいという要望も来ております。返信に多少の時間がかかるかもしれませんがどんどんご質問ください。
私も学生です!!  投稿者: 花
私もまだ、学生ですが、タイムマネジメントに興味があって天野さんの本を読みました。
今は、勉強や就職活動に当てはめて考えています。棚卸とかはとても便利で活用しています。
棚卸をすると、やらなきゃいけない事ってこんなにあるんだとおもって、やる気になります。
今からこういう、お得な情報を知っていると、実際に働くときにとても役立ちそうで、ちょっぴり就活にも自信ができました。
これからも、もっとお得な情報を教えてくださいね!
感謝いたします  投稿者: 高木
文面は固くないほうがいいでしょうか?
とりあえず私が実行しているタイムマネジメントの大体を書き出してみますので問題がある、もしくはもったいないと思う部分がありましたらご指摘願います。
 ・毎日3時間睡眠
 ・出かける前に3時間使って朝の勉強
 ・朝食と着替えのクイック操作(朝食と着替えの計画表を休日に作っておいて、1週間の計画を立て朝食なら下準備、着替えなら着る服をハンガーで吊っておくというもの全部で30分で済みます。)
 ・通学時の電車などの空き時間に雑用をこなす
  雑用事項:メールの返信
        :電子手帳(パソコンと同梱可能)による自己管理
        :読書
        :端末ネットによる情報収集
 ・定期作業の習慣化(運動・勉強・創作・課題)
 ・1日の時間のパターン化(例えば、1時限目がない日でもいつもの時間に学校に行くなど)
 ・環境考慮(喫茶店もしくは図書館などの作業の邪魔になる誘惑がない場所)
 ・自己管理のデータをExcelで加工して自己成長グラフを作成
 ・日計画・週計画・月計画・年計画
まだまだありますが、とりあえずいきなり長々と書き出すのは失礼かと思いますので。
こんな書き方をされても困るとお思いになるかもしれませんが 上記の事項は私が思う有意義な時間の使い方であり、 それをさらに上回りたいと思う故です。
ルール違反の個所があればそれもまたご指摘ください。
それではお待ちしております。
すごいですね!  投稿者: 天野
高木さん
私にはとても真似のできない1日ですね。すごい!
タイムマネジメントは時間の管理ではなく、やること(タスク)の管理ですから、ここまで徹底してやれるということは、なにかすごいタスクがあるんでしょうね。それもぼんやりとしたタスクではなくて極めて明確なタスクが。
ただ1つだけ気になったことがありますので、アドバイスです。
起きてすぐの勉強の成果は良いですか?よければ問題ありませんが、一般的に起床から2時間〜3時間は脳の活性化があまり芳しくない時間です。個人差がありますが、自己チェックしてみてください。
返信ありがとうございます  投稿者: 高木
朝勉強するといっても、学校の勉強ではなくて自分のとりたい資格や、こういうマネジメントの方法などの個人的に興味のある ことの勉強なので苦ではありませんし、割と朝方になれていますので大丈夫です。
睡眠3時間は受験中に身につけたものなのですが、最初はとてもつらかったです。
次の日に睡眠時間を取り返すほど寝てしまったことも多々ありました。
ただそこで学んだことは"ゆっくりと慣れていくこと"が大事だということです。
普段6時間寝ている人間が、急に明日からがんばろうとして3時間寝たところで 間違いなく体も脳もついていけません。30分縮めてはそれを3日保ち、 また30分縮めてはそれを3日保つを繰り返していきました。
それをやってきた結果、今では体調を崩す原因というのは睡眠時間の問題でなく、生活リズムの急激な変化だと思うようになりました。
今では3時間睡眠は間違いなく必要なスキルとなっています。
朝ちゃんと起きれなければ、1日の予定はなかなかうまくいかないのです。
朝早くおきることで、その日1日に対する精神的余裕が生まれるのです。
ちなみに運動は朝ではなく夜に行います。
そうすることで気持ちよく、即座に眠れるからです。

8 希望の会社に派遣してもらいたいのですが…


派遣業法について質問させてください  投稿者: YAMADA
はじめましてYAMADAと申します。
現在派遣社員として勤務しているのですが、派遣会社があまり信用できず、どこに相談していいか分からないので、こちらにお邪魔させていただきました。
契約が満了のため、新規の派遣先を紹介さしていただいている最中なのですが、仕事内容・条件面などいいところで、企業と面談ををしても断られていまいます。
派遣業法では、採用のための事前面接は禁止されていると定められていたと思うのですが、法律にあまり詳しくないので、私の勘違いなのでしょうか。 まあ、私の実力がないため断られてしまうのかもしれませんが、???と悩みます。
HPなどいろいろ私なりに調べてみると、違法なことをやられている気もしますが、こういうケースはよくある話なのでしょうか?
今の派遣の仕事は、面談をしてそのまま採用だったので、参考にもならず、契約がもうすぐ満了なのに、新しい仕事も見つからず焦っています。
どなたか、アドバイスをいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
YAMADAさんへ  投稿者: 天野
お返事遅くなりました。当掲示板の責任者の天野です。どなたかのアドバイスを待ちましたが、1週間を経過したので、専門外ではありますが、私のコメントをアップします。
YAMADAさん新しい派遣先は見つかりましたか? 見つかっていらっしゃれば、まずはめでたしなのですが…。
ご質問の件ですが、おっしゃるとおり違法です。派遣業法26条の7項と47条の2に抵触することになります。法律では派遣する人材の選択権は派遣企業にあると定めてあります。しかし、需給バランスを考えると派遣先企業から派遣企業に「どんな人? 事前に面接ね!」と言われると供給過剰の市場では派遣企業はその申し出を受けざるをえないのが実態だと思います。そこを法律ではと、正論で派遣先企業を説得できるほどの力のある派遣企業が少ない(ない)のが実情でしょう。または説得できる営業が少ないともいえます。
そこで、どうするば良いか? 理屈で考えると、
 @力のある派遣企業および力のある営業担当のいる派遣企業を見つける
 A登録時に事前面接についての派遣企業の方針を確認する
 B割り切って世の中の流れに従い、面接でOKがでるよう工夫する
 Cそれでも駄目なら愚痴を聞いてくれる友人、知人を数多く持つ

こんなところでしょうか? ちなみに6月中旬にでるデューダの特集で、転職雑誌ではありますが、ワンランクアップするためのスキルを紹介しています。当NPOでもコメントをしていますので読んでみて下さい。
最後に当掲示板に愚痴をアップして少しでも気が晴れて元気が出るようでしたら、どんどんアップしてください。返信は多少遅れても必ずアップします。こんな時代は自分を信じること、これが一番です。信じていれば、自分にあった仕事がやってきますよ!
『天野』さんへ  投稿者: YAMADA
お返事ありがとうございます。
私のつたない質問に、大変丁寧な説明をしていただき恐縮してしまいました。
私が認識している派遣業法に、さほど間違いはなかったと知り、安心いたしました。
私の働きたい業界に強い派遣会社(系列企業多数)なので、ネームバリューだけで安心していた私にも、少なからず落ち度があったと反省しているところです。
ご心配いただいた、新しい派遣先のことですが…。
短期(今月いっぱい)の仕事を紹介していただいて、何とか勤務しているという状態です。
いただいたアドバイスを参考に、このことにめげず活動を続け、良い報告ができるようにしたいと思います(デューダの特集もぜひ読みますね)。
心強いアドバイス、本当にありがとうございました。


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